HRDコンサルティングに関連する書籍で、私が実際に読み、役に立ったものだけを紹介をしていきます。私が英語で読んだものは基本的に英語を紹介し、邦訳がある場合は併記します。また、邦訳がある場合、版(Version)は必ずしも一致しません。

パフォーマンス・インプルーブメント、パフォーマンス・コンサルティング
Performance Consulting: A Practical Guide to Hr and Learning Professionals
Dana Gaines Robinson James C. Robinson
Berrett-Koehler Pub
売り上げランキング: 38,083
邦訳はこちら。
大変読みやすく、ロジックもすっきりしているので、一気に読み通せた。それでいてパフォーマンス・コンサルティングの論理と技術を惜しみなく伝えてくれ、考えるためのフレームワークも与えてくれるという書。必読と思う。研修のニーズアナリシス・課題の整理の仕方の勉強に優れる。

Improving Performance: How to Manage the White Space on the Organization Chart
Geary A. Rummler Alan P. Brache
Jossey-Bass
売り上げランキング: 340,725
邦訳はこちら。
組織・プロセス・業務/パフォーマーの3つのレベルから組織の成果向上のためのコンサルティングをするための本。組織の成果向上に向けた包括的なアプローチを説いているのが特徴。いわゆるHRDはその一部分として位置づけられているが、これだけでも読む価値あり。

The Trainer's Handbook: The Ama Guide to Effective Training
Garry Mitchell
Amacom Books
売り上げランキング: 1,186,586
武器になるレベルの分厚さと眩暈がするほどの分量のリファレンス本。邦訳なし。研修のニーズアナリシスならば上記Performance Consultingのほうが優れる。本書は最初の3章のTrain the Trainer的内容が優れる。

組織行動論
Essentials of Organizational Behavior
Stephen P. Robbins Timothy A. Judge
Pearson Education Limited
売り上げランキング: 5,537
邦訳はこちら。
組織行動学の教科書。邦訳は慶應ビジネススクールの高木晴夫教授『新版組織行動のマネジメント―入門から実践へ』で、これは第8版を訳している。私が勉強したのは上記の第7版。現在出ている最新版は第11版(2011年9月現在)。人間の行動、組織の行動の深さと面白さを伝えてくれる重要な書。心理学や社会学など、いろいろな専門の知見を100冊くらい固めたくらいの価値があるんじゃないかと思う本。

リーダーシップ
The Leadership Pipeline: How to Build the Leadership Powered Company (J-B US non-Franchise Leadership)
Ram Charan Stephen Drotter James Noel
Jossey-Bass
売り上げランキング: 41,004
邦訳はこちら。
強い組織を作り上げるための「リーダーシップ・パイプライン」についての本。

旧版は新潮文庫から出ている。一般書としても、とても示唆に富む一冊。
意思決定
「スイッチ」「スティック」などでヒットした、ハース兄弟の本。相かわらず、読みやすく面白い。
メジャメント
Return on Learning: Training for High Performance at Accenture
Donald Vanthournout Kurt Olson John Ceisel Andrew White Tad Waddington Thomas Barfield Samir Desai Craig Minrum
Agate Pub Inc
売り上げランキング: 381,985
アクセンチュアにおける人材育成の実例ドキュメンタリー本。邦訳なし。HRとビジネスとを結びつけ、育成施策をアクセンチュアにおける戦略的な施策にしていく過程が描かれている。タイトルのReturn on Learningとは、投資におけるReturn on Investmentから作られた造語で、学習への投資のリターンを意図し、そして測っていくという全体のコンセプトを言っている。実際にこのプロジェクトを担当していたCLOやメンバーの声が生々しくて、リアリティ満載。ドキュメンタリー本であってHOW TO本ではないので、担当していたメンバーの考えの過程がよく分かる。

How to Measure Training Results: A Practical Guide to Tracking the Six Key Indicators
Jack Phillips Ron Stone
McGraw-Hill
売り上げランキング: 253,692
こちらは、表題にある通りHOW TO本。文字が大きくて安心する。サンプルが豊富に収録されているので、参考にしやすい。また、研修施策の効果検証のためには、そもそもの研修施策において明確な学習目標を設定しておくことの重要さが強調されているので、上記のPerformance Consultingとの併読が良いと思う。邦訳なし。

OJT (On the Job Training)
邦訳なし。OJTに関する本で、とても薄く読みやすい。和書のハウツーに偏ったOJT本に慣れていると、OJTもこんなに原理原則から考えるのかと驚かされる。とはいえ、日本にも山本五十六のかの「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」という”OJTの名言”がある。本書はそれを丁寧に順を追って説明したものだと理解すれば分かりやすいかもしれない。なお、同じようなアプローチでOJTを理論的に説明しているRonald L. JacobsのStructured On-The-Job Training: Unleashing Employee Expertise in the Workplaceは、理論的過ぎて読み切れるものではなく、無用の長物だった。

モチベーション(動機付け理論)
内発的動機付けについての本。アカデミックに寄りすぎず、一般書にもなりすぎず、とても分かりやすいので、特に人材育成の業界の方でなくともお勧めしたい良書。

「学習された無気力(Learned Apathy)」についての、とても分かりやすい中公新書の名著。(いかに少し昔の時代の新書のレベルが高かったがうかがえる…)

コミュニケーション
Get Them On Your Side
Get Them On Your Side
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Samuel B. Bacharach
Adams Media Corp
売り上げランキング: 1,573,141
邦訳はこちら。
仕事を進めていく上でのコミュニケーションをPolitical competence(「政治力」)という観点から説明する。仕事の進め方があの人とは合わない…という疑問に明快に答えを与える「ゴール設定とアプローチ」のマトリックスは秀逸。浮ついたリーダーシップ論より地に足着いた本書のほうが全然面白い。邦訳はあまり売れていなさそうだが、良書。

Social Style/Management Style
Social Style/Management Style
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Robert Bolton
Amacom Books
売り上げランキング: 300,152
Robert Boltonによるソーシャルスタイルの本。邦訳なし。ソーシャルスタイルはとてもシンプルな考え方であるがゆえに、正直すごいと僕は思う。ちなみにクライアントからMyers-Briggs Type Indicatorと似ている、と言われたことがあるが、ソーシャルスタイルとMBTIは異なる。どちらも個人を評価する目的でない点は一緒だが、MBTIは性格(Personality)を対象にするのに対し、ソーシャルスタイルは言動(Behavior)を対象にする点が異なるので注意。

Getting To Yes: Negotiating An Agreement Without Giving In
Roger Fisher William Ury
Random House Business Books
売り上げランキング: 9,468
邦訳はこちら。
原則立脚型交渉術の古典。もはや、商談における交渉という枠を飛び越えて、コミュニケーションのOSとして読まれるべき本。
学習
センゲ教授の名著。
行動主義心理学
行動分析学の入門用書籍。「好子」「嫌子」等の基本となる考え方を、とても分かりやすく解説している。
思考プロセス
システムシンキングに関する入門書。

思考に関しての名著だと思う。
古典・思想

 
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