2009/02/04

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卒論口答試験終了。その夜、すむす氏といろいろと濃ゆいことを話す。すむす氏には何かと本を薦めることが多い。本を薦めるということも一つの「教育」であり、「暴力」であることを自覚しながらも、どうしても読んでほしいものはぼろぼろと出てくるわけで、僕もなんだかんだで根っからの「教育者」=「暴力を振るう人間」なのかも知れない。「すむす氏のために」と考えてしまうわけだから。「この本の名前をメモっとけ!」とまで昨日は言ってしまった。

話した内容に関しては濃ゆすぎてまとめるにはかなりの体力を要しそうなので今回はあまりしたくないのですが(オフレコにしといたほうがマシなものもたくさんあったため……)、とりあえずすむす氏に勧めた本についての備忘録。

ボーヴォワール『人間について
僕が卒論で取り扱ったボーヴォワール。ボーヴォワールなりの実存主義エセー。小著ながら、気難しい書き方をしているため2、3回読まないと分からない。そのため、読むのには時間がかかると思う(ちなみに僕はこの人のこういう書き方が大好きです)。「献身」という項で、「人のためになる」ことがいかに原理的に不可能かを論じる。

サルトル『サルトル全集〈第13巻〉実存主義とは何か
タイトル通り、サルトルが実存主義とは何かについて平明に論じる。原題は「実存主義とはヒューマニズムである」。『人間について』よりもずっと読みやすい。自分が自分であることの根拠は自分にしかない。この辛さを引き受けなければならない。

斎藤貴男『カルト資本主義―オカルトが支配する日本の企業社会
自己啓発ビジネスに関連して挙がった書。カルトがいけないのは、人を思考停止にするからです。思考の停止こそ、もっとも避けるべきことです。

デール・カーネギー
自己啓発ビジネスに関連して挙がった名前。カーネギーの名前を冠したセミナーが存在する。代表書は『道は開ける』。

エドワード・バーネイズ『プロパガンダ教本―こんなにチョろい大衆の騙し方
今回すむす氏に紹介したわけではないが前に勧めたことがあるので。原題は「教本」でもなく、挑発的な副題もついていない。単純に「プロパガンダ」というタイトル。この本が興味深いのは、「プロパガンダ」に対する訳者兼解説者と、バーネイズのスタンスが異なることで、バーネイズは肯定的、訳者兼解説者は否定的である。この両者の意見を比べて考えること。

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