2008/11/12

筆が進んであっという間に「カルチャー・ジャミング」第二弾。

「カルチャー・ジャミング」というターム自体がまだあまり日本の社会には根付いていないと思うのだが、その説明はWikipediaなどにおまかせすることにして、僕はこういう批判精神を少しでも持っていたいと思う。僕自身は資本主義の中に生まれて、そういう意味では資本主義のネイティブであるし、自分を肯定しようとしたら資本主義をも肯定しなくてはならないほどだ。ちょっと前のマルイのコピー「You are what you buy.」は購入するという行為と<私>が結びついている資本主義社会のアイデンティティの正体を「オシャレ」に暴露したものだったが、僕とてそのテーゼからは逃げられない。今、この社会のなかで「買う」という行為を支えているのは資本主義である以上、「買う」行為と<私>が結びついているならば、<私>と資本主義も結びついていると言わざるを得ない。資本主義。これに僕は<私>への気持ちと同様に、愛憎の感情を持ち続けるのだろう。ああ、資本主義。僕は君が嫌いではない。だからこそ、資本主義の闇の部分に自覚的になっていたいのである。

前回もYoutubeのカルチャー・ジャミングビデオを僕の拙い訳で紹介をしたが、今回もそのスタイルでもう一つを紹介する。

※和訳するのはブログ読者が簡単に読めるようになることが建前上の目的ですが、本当は僕が勉強になるからです。また、僕の和訳は意訳(誤訳?)が多いです。メディア・リテラシーを高めたい、高めようという趣旨もこのエントリーには少なからずありますが、ならば読者も「僕」というブログの作者=メディアのバイアスも自力で見破ってください。偉そうなことを言いますが、あしからず。



企業はある消費者層に向かって競い合うようにして彼らの注意を引こうと資金を投入している。その消費者層は通常の場合、こう呼ばれている。

すなわち、子供。

1,500億ドル(14.7兆円)が、毎年子供とティーンズの財布から消費されている。

一人のティーンエージャーが一日に目にする広告の数は3,000にのぼる。

企業は「揺りかごから墓場まで」のブランド信仰(brand loyalty)を打建てたいのである。

メディアに表象される価値観は若年層の文化にネガティブな影響を与えている。

ブリトニー・スピアーズ...彼女は一人の少女か、ブランドか?

8歳のときから、ブリトニーはディズニーのマウスキーター(ディズニーのTV番組に登場する子供)としてブランディングされた。

1998年、ブリトニーは初のアルバムを出し、世界的な大成功を収めた。

ブリトニーは今や約900万ドル(8.8億円)を一人で稼ぎ出すまでになった。

では、メディアは一体いくら稼いでいるのか?

レコード会社は3000万ドル(29.3億円)を稼ぎ出した。

パパラッチは400万ドル(3.9億円)の収入を手に入れている。

メディアは7500万ドル(73億円)もの収入を得ている。

「ブリトニーはポピュラー・カルチャーの悪しき態度および習慣に対して我々が何も出来ない時に、何が起こっているかを描き出しているのだ」
Dr. Janice Crouse

MTVはポピュラー・カルチャーを推進する巨大企業の一つである。

現実の女性は、これらのイメージに影響を受けている。

自尊心の欠如。摂食障害。「完全な美」へのプレッシャー。

これらの身体は人の手を加えでもしない限りはめったに存在しないが、女性たちはそれでもこれらのイメージと比較して自分の魅力を不十分だと感じたり、魅力的でないと感じたりしている。

アメリカの次のトップモデルは、「理想の」女性を追求している。

過食症。拒食症。

研究により、マスメディアが強いる完全主義の強調によって、青年期の少女達の自尊心が喪失することが示されている。

ジェシカ・シンプソンは「プロアクティブ」を支持することで何百万ドルというお金を得ている。

ジェシカはニキビをこの薬で治したことを認めている。

コンピュータの処理によって、我々がメディアで目にしているイメージが出来上がっている。

メディアは「非の打ち所のない」美は実現可能だと約束している。

だが現実は...「”非”は絶対に避けられない」だ。


ビデオの内容としては、前回紹介のものよりも内容が詰め込みすぎな感じがして、焦点がぼやけているのだが、整理すると、
1.「子供」をターゲットにした広告・商業主義批判
2.ブリトニー・スピアーズをとりまくメディア
3.「完全な美」へのコンプレックスによって動く資本批判、および女性に与える悪影響批判
ということになるだろう。前回紹介したビデオは3のテーマのみを扱ったものと言える。この3のテーマなんかはKゼミでもたびたび採り上げられるテーマなので、Kゼミの人にはこのブログを読んでほしいなあ...。個人的には1のテーマで書きたいことがあるので、近日中に書く予定です。

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